「Webライターを始めてみたいけれど、どうやって始めればいいかわからない……」
これからWebライターを始めたい人に向けて、Webライターの始め方を解説します。
この記事を書いているニカは、現在も副業のWebライターとして毎月30万円以上を稼いでいます。
この記事ではWebライターを始めたい人に向けて、私がこれまで活動してきた中で「これだけは絶対に知っておいてほしい」と感じていることをまとめました。
僕がWebライターを始めた時はものすごく遠回りをしました。
標準的な文章量である3,000文字の記事を書くのに一週間以上かかってしまったこともあります。
しかもその執筆料が一文字あたり0.5円で1500円。
結果、時給100円を切っていたこともありました。
これからWebライターを始める人には、できるだけ近道を辿ってほしいと思っています。
遠回りをせず、きっちり稼いでいってほしいと思います。
この記事は、稼げるライターになるために必要なことをどんどん盛り込んだ結果、1万文字を超える超濃密重厚な記事になりました。
一回では、なかなか読み切れない内容だと思います。
ぜひ今回の記事をブックマークしていただき、必要な部分を繰り返し読み直してみてください。
▼気になるところから読む▼
Webライターの基礎知識
まずは、Webライターとして働くメリットや実際の働き方など、Webライターという職業の基礎知識について解説します。
Webライターとして働くメリットとは
Webライターは、ブログ(アフィリエイト)や動画編集、イラストレーターなどの在宅ワークとよく比較されます。
僕自身もWebライターを始める以前は、動画編集やイラストレーターなどをしていました。
また、現在もWebライターの仕事と並行してブログの制作を行っています。
Webライターの仕事が他の在宅ワークと比較して、優れている点は次のような物があげられます。
- 初期コストがほぼ不要
- 比較的すぐに稼げる
- 働く場所が自由
- アルバイトや副業でもOK
1つずつ説明します。
初期コストがほぼ不要
Webライターを始めるための初期投資は非常に小さく抑えられます。
安いノートパソコンが一台あれば十分仕事を開始できます。
文章制作ソフトも無料の物(Googleドキュメント)を利用できます。
動画編集やイラストレーターを始めるためには、ハイスペックなPCや専用の編集ソフトの購入が必要です。
PCが15万円程度、編集ソフトは年間2万円程度といったところです。
こういった仕事には、初期費用が回収できないかもしれないリスクがあります。
その点、Webライターは安くても古くても、家にPCさえあればすぐに始められます。
Webライターは、初期投資のリスクが少ないため安心して始められます。
比較的すぐに稼げる
他の在宅ワークと比較して、すぐに稼げるようになることもWebライターを始めるメリットの1つ。
たとえば、動画編集を始めるためには、専門知識が必要とされます。
カットやテロップ入れ、エフェクト挿入、BGMの調整など、初めての案件(仕事)を受注できるようになるまでに160時間程度の学習期間が必要です。(DMM WEBCAMP 動画クリエイターコースのカリキュラムで設定されている学習時間目安)
その点、Webライターは比較的学習時間を短く開始することが可能です。
最低限のWebライディングの知識を学習したら、すぐに仕事を開始できます。
入門書を3冊程度読めばスタート時点での知識としては十分です。
10時間程度の学習で、Webライターとして活動が始められます。
初めての報酬をもらうまでの期間が短いことは、Webライターが他の在宅ワークよりも優れている点の1つです。
働く場所が自由
Webライターは場所を選ばずに働ける仕事です。
パソコン1つあれば、どこでも作業可能です。
3種類のWebライターの働き方
Webライターは、Webメディアやブログなどに掲載される文章をクライアント(仕事の発注者)の意向に沿って制作する仕事です。
Webライターとしての働き方は、大きく分けて次の3つ。
- 企業に就職して働く
- クラウドソーシングサイトで仕事を受注する
- クライアントから仕事を直接契約で受注する
1つずつ紹介します。
企業の専属ライターとして働く
Webライターの働き方の一つに、企業に就職し専属ライターとして働く方法があります。
多くの企業が求人サイトなどに募集情報を掲載しています。
会社員として就職する形で働くため、毎月安定した給料を受け取ることができるのがメリットです。
クラウドソーシングサイトで仕事を受注する
クラウドソーシングサイトとは、仕事の発注主(クライアント)と、仕事の受注者(ライター)を結んでくれるオンライン上のサービスのこと。
有名なクラウドソーシングサイトには、「Crowd Works」や「ランサーズ」があります。
現役の副業Webライターの多くが、「クラウドソーシングサイト」でライターデビューをしています。
クラウドソーシングサイトでは1つの記事ごとに仕事を受注します。
数多くの案件が掲載されているため、初心者ライターでもお仕事を受注できる確率が高いです。
クラウドソーシングサイトを使った仕事の始め方は、後ほど紹介します。
クライアントから仕事を直接契約で受注する
企業などメディアの運営者から、仕事を直接受注する方法もあります。
Webライターとして大きな稼ぎを目指すなら、将来的には企業やクライアントと直接契約の受注を目指していきたいところです。
というのも、クラウドソーシングサイトは、仕事の受注が手軽にできる反面、システム利用料が掛かるからです。
CrowdWorksでは、報酬の最大20%がシステム利用料として発生します。
手数料を取られず、自分の収入を増やせるのが直接契約の強みです。
直接契約を取るためには、求人ページへの応募や営業メールの送信などといった「営業」が求められます。
Webライターのデビューはクラウドソーシングがおすすめ
Webライターとしての仕事は、まずはクラウドソーシングから始めるのがおすすめ。
なぜなら、仕事受注までのハードルが最も低いから。
クラウドソーシングサイトを利用して、どんどん仕事を受注して実績を作っていく。
その実績を活かして、さらに報酬の高い仕事を受注してステップアップしていきましょう。
クラウドソーシングだけでも十分、月10万円程度の売り上げを立てることは可能です。
将来的には、クラウドソーシングでの実績を営業材料にして直接契約の受注を目指す。
そこまできたら、報酬は一気に跳ね上がります。
これが、稼げるWebライターになるための最短ルートといえるでしょう。
僕もクラウドソーシングで月収10万円を達成した後に、直接契約を増やし月収30万円を達成できました!
Webライターの始め方7ステップ
それでは、Webライターの始め方を7ステップで解説していきます。
- SEOとWebライティングを学ぶ
- Webライターとしてはたらく環境を整える
- クラウドソーシングサイトの案件に申し込む
- ブログを始める
- テストライティングを受注して執筆
- お仕事を正式に受注して執筆
- 原稿を納品し報酬を受け取る
この7ステップを1つずつしっかり取り組むことで、月10万円以上稼げるようなライターになれるでしょう。
しっかり稼げるライターになる心構えや方法をお伝えします。
①SEOに強いWebライティングを学ぶ
Webライターデビューの第1ステップとして、Webライティングの基礎を学習しましょう。
特にSEOに関する基本的な知識はWebライターにとって必須といえます。
SEOとは、Search Engine Optimization=検索エンジン最適化を意味します。
SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンに評価される記事を執筆して、検索結果の上位を目指すことです。
インターネットでは、検索結果上位の記事から読まれる傾向があります。
この記事を読んでいる人も、ネットで調べ事をするときほとんどが上位の記事から選択するのではないでしょうか。
そのため、検索結果の上位に表示される記事は多くの読者を集められます。
SEOに強い記事を書けるライターは、クライアントから高く評価されます。
まず、Webライティングの学びはじめにおすすめなのが以下の書籍。
Webライターの仕事を始める前にこの3冊を読むことをおすすめします。
- 沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘
- SEOに強い Webライティング 売れる書き方の成功法則64
- ブログ歴17年のプロが教える売れる文章術 ブログライティングの教科書
②Webライターとしてはたらく環境を整える
Webライターとしてはたらくために必要なものは次の6つです。
- PC
- インターネット環境
- Googleのアカウント
- クラウドソーシングサイトのアカウント
- 文章制作ソフト
- 報酬の振込先になる銀行口座
1つずつ解説します。
Webライターの仕事に必要なPCスペックの目安
Webライターは、仕事のほとんどをPCで行います。
とはいっても、Webライターの仕事にハイスペックなPCは必要ありません。
Googleドキュメントなどのテキストエディターを快適に動かせるPCであれば十分です。
10年前くらいのモデルでも十分実用可能です。
目安としては、次のようなスペックのPCであればOK。
- CPU:Intel Core i5やAMD Ryzen 5などの中間クラスのCPU
- メモリ:8GB以上
- ハードディスク:500GB以上
- グラフィックカードやオーディオインターフェース:必要なし
- ディスプレイ: マルチディスプレイがあるとよい
- apple製品(MacBookなど)である必要はありません
すこし余裕がある方は、作業効率が大幅に向上するため、マルチディスプレイをおすすめします。
https://www.mouse-jp.co.jp/store/g/gmouse-b4-i5-ob/
このくらいのPCがあれば十分すぎるレベルです。
インターネット環境
Webライターをする上で、インターネット環境は必要不可欠です。
- 記事内容のリサーチ(情報収集)
- クライアントとのやり取り
- ネットワークを利用したデータの保存
これらすべてをインターネットを使って行います。
PCでこの記事を読めていれば大丈夫です。
Googleのアカウント
Webライターの仕事では、Googleのサービスを多く利用します。
たとえば、Gmail、Google ドキュメント、Google スプレッドシートなどMicrosoftのWordやExcelと同じようなソフトが無料で利用できます。
これらのサービスを使用するために、Googleのアカウントを作っておきましょう。
クラウドソーシングサイトのアカウント
株式会社realwaveが行なった調査では、Webライターの82.3%がクラウドソーシングを利用していると回答。
クラウドソーシングを利用する理由は、「仕事を手軽に得られるから」というものがトップ。
毎日、数多くの案件募集が行なわれているため、初心者Webライターにも仕事獲得のチャンスがあります。
Webライターが使うクラウドソーシングサイトは最大手のCrowdWorksとランサーズの2つがおすすめ。
両方登録してみて、使いやすいと感じた方を優先して使えばOKですよ。
クラウドソーシングサイトを登録したらプロフィールなどのワーカー情報を正確に入力しましょう。
ワーカー情報は、クラウドワーカーにとって履歴書のようなもの。
プロフィールなどがきちんと入力されていることで、クライアント(発注者)に安心感を伝えられます。
文章制作ソフト(Googleドキュメント)
実際に文章を執筆する際に利用する文章作成ソフト。
Webライターをこれから始める人におすすめするのが「Googleドキュメント」です。
- Googleアカウントがあれば無料で利用できる。
- 共有機能がある。
特にこの2つが、Webライターにとって大きなメリットになります。
共有機能を使えば、執筆した記事をクライアントに簡単に手渡せます。
また、MicrosoftのWordファイル形式などで、提出を求められても対応できます。
報酬の振込先になる銀行口座
報酬の振込先になる銀行口座は「楽天銀行」がおすすめ。
というのも、大手クラウドソーシングサービスのCrowdWorksやランサーズでは、報酬を受け取る際に振込手数料を安くできるからです。。
通常、CrowdWorksやランサーズの振込手数料は1回の給与受け取りごとに500円掛かります。毎月1回の支払いで年間6,000円も手数料に消えてしまう計算です。
楽天銀行を利用することで毎回の振込手数料が100円に抑えられます。
1年あたり、およそ5,000円差、記事1本分くらい変わってきます。
CrowdWorksやランサーズを利用するライターにとって楽天銀行の利用は必須です。
③クラウドソーシングサイトの案件に申し込む
環境が整ったら、クラウドソーシングサイトで求人情報をチェックしてみましょう。
初心者におすすめの案件の特徴は次のとおり。
- 文字単価1円
- 自分の知識が活かせるジャンル
- クライアント(発注主)の評価が高い
1つずつ解説します。
初心者だからといって「安売り」しちゃダメ
クラウドソーシングサイトで受注できるライターの仕事は文字単価(1文字あたりの金額)によって報酬が決まります。
たとえば、文字単価1円×3,000文字=1本あたり3,000円の報酬がもらえる仕事などが多いです。
初心者Webライターとして注意しておきたいのが、「文字単価があまりにも安すぎる案件には応募しない」ということ。
クラウドソーシングサイトには「文字単価0.1円」という、おそろしく低単価な仕事案件も掲載されています。
そういった案件は「初心者募集」などと書いてあることが多いため、こういった案件に応募する初心者ライターは少なくありません。
ですが、文字単価0.1円の案件は、3,000文字書いても300円にしかならない。
さらに、システム利用料を引かれると、実質タダ働き同然になります。
結果、「Webライターは稼げない」と感じることになるでしょう。
これでは、Webライターとしてのモチベーションを保てなくなってしまいます。
自信がないからといって低単価の案件ばかり申し込むのはNGです。
低単価の仕事で疲弊してしまうのではなく、文字単価1円の案件を取れるように前向きに取り組んでいくのが正解です。
文字単価1円以上の案件をゲットすることが初心者Webライターの最初の目標です。
④ブログを作る
文字単価1円以上の仕事を受注する。
その目標達成に役立つライターになるために必要なのがブログです。
「Webライターをしたいのにブログを作るの?」
もしかすると、そのように考えられるかもしれません。
ですが、ライターとして稼いでいきたいなら、ブログは必須アイテムといえます。
Webライターがブログを始めるメリットは次の3つです。
- ライティングスキルを磨く練習場になる
- クライアントに実力を伝えることができる
- ブログ収入が得られる可能性がある
ブログはWebライターにとってライティングスキルを磨く練習場
文字単価1円以上の案件を受けるためには、ライティングのスキルは必須。
反対に言えば、ライティングのスキルを磨かないことにはいつまで経っても単価の低いWebライターのままということ。
ブログを運営することで、ライティングスキルを磨く練習場が作れます。
ブログ実績を見せることでクライアントに実力を伝えられる
- 運営しているブログが多くの読者に読まれている。
- ブログからの収入が毎月発生している。
クライアントは、このようなブログで結果を出せているWebライターを常に探しています。
この2つのうちどちらか1つが自前のブログで達成できたら、文字単価1円のライティングの仕事は余裕で受注できます。
実際に、僕自身も自前ブログが月間2万PVを達成した頃には、たくさんの案件が受注できるようになっていました。
ブログ収入が得られる可能性がある
練習台かつ、クライアントに実力を伝えるために立ち上げたブログ。
そのブログ自体が収入源になっていく可能性があります。
クリックされることで広告報酬が入るGoogleAdSenseや、アフィリエイト商品を紹介することで、ブログからの収益も発生できる可能性があります。
ブログ収入はWebライターとは違い、不労所得に繋げられるチャンスがあります。
Webライターのためのブログの始め方については次の記事で詳しく話しています。
⑤テストライティングを受注して執筆
クラウドソーシングサイトでの仕事受注は、正式採用の前にテストライティングを行なう形が多いです。
テストライティングの受注から執筆までに気をつけるべきポイントは次の4つ。
- 本気の提案文を送る
- クライアントの要望をテスト前に確認する
- 文章は基本に忠実に制作する
- 納期を守り丁寧に対応する
本気の提案文を送る
受注したい仕事を見つけたら提案文を送って応募します。
思わず頼みたくなるような本気の提案文を送りましょう。
私自身がお世話になっているクライアントも、クラウドソーシングで求人したときに良くない提案文が続出するそうです。
簡単にまとめると次のような提案文は、クライアントから好まれません。
提案文の制作時には注意しましょう。
- 必要事項が抜けている
- 「初心者」だとアピールする
- 同じ提案文を複数クライアントに送っている
この中で初心者ライターが特に気をつけたいのが、初心者だと必要以上にアピールすること。
「初心者なのでいろいろ教えてください。」
「初心者ですがよろしくお願いします。」
このように紹介文に書く人がいますがそれは完全にNGです。
クライアントがライターを雇う理由は利益を求めているからです。
商品を販売したり、メディアの知名度を上げたりするためにライターを探しています。
初心者ライターを育てるために、ライターを募集しているわけではありません。
たとえ、Webライターデビュー案件だったとしてもプロのライターとして接する気持ちが必要です。
ブログを執筆した実績、過去に担当した仕事の実績などを正確に伝え、アピールしていきましょう。
クライアントの要望をテスト前に確認する
テストライティングに合格するコツは、クライアントに好まれることです。
ライターにとっては、「このライターに仕事を正式に頼んでみたい!」とクライアントに思ってもらうことがテストライティングの目標です。
クライアントによって、文章の好みは異なります。
A社に好まれた文章形態も、B社には好まれない。
そういったこともWebライティングでは起こりえます。
そのためクライアントの好みを確認しておくことがテスト合格への近道です。
「何を確認すればいいの?」
私がテストライティングを受ける場合は下記のようなポイントを確認します。
- 掲載されるメディアは?
- メディア運営の目的は?
- 競合・目標参考メディアは?
なぜ、確認が必要なのか説明します。
掲載されるメディアを確認
クラウドソーシングサイトでは、掲載されるメディアを公表していない案件が多いです。
そういった案件でも、「差し支えなければメディアをお教えいただけないでしょうか?」と聞いてみるとよいでしょう。
掲載されるメディアがわかることで、過去に投稿された記事の内容や構成、文章のテイストなどを知ることができます。
投稿されている記事は、クライアントの好みに合っている文章であると言うこと。
好みがわかることで、自分が求められている文章のイメージが掴めます。
メディア運営の目的は?
メディアを運営している目的によって、ライターに求められる文章は異なってきます。
特定の製品を売るためにメディアを運営しているのであれば、ライターもその意向に沿った文章を制作する必要があります。
たとえば、転職サービスの利用を促すためのメディアに掲載される記事を執筆する場合。
転職に対して否定的な内容を書いてしまってはテストライティングに合格することはないでしょう。
もちろん、「今の会社で続けて頑張る方法」などに関する記述が求められる場合もあるものの、記事全体の意見として転職に否定的な主張をすることは求められていないはずです。
テストライティングに合格するためにもメディア運営の目的は記事制作前に聞いてみましょう。
「御社のメディアにはどういった目的がありますか?その意向に合わせた記事を執筆します」と言われるだけでクライアントには高評価になることも!
競合・目標参考メディアは?
私がテストライティングに挑む場合は、競合メディアや目標参考にしているメディアがないかも聞き出しています。
競合や目標メディアを聞き出すことで、クライアントの、「こんなメディアを作りたい」という理想のイメージが視覚的に認識できます。
クライアントの要望に応えられるようになり、テストライティングの合格に近づくことができるでしょう。
文章は基本に忠実に制作する
どんな文章を実際に書けばいいかわからない。
Webライターを始める人が一番最初に感じる壁が「どのように記事を執筆すればわからない」ということ。
Webライターが意識すべきなのは、クライアントが求める記事を執筆することです。
クライアントが求める記事には、次のような目的があります。
- SEOに強い記事
- 商品が売れる記事
- メディアイメージを高めてくれる記事
そして、これらの目的が達成できる記事は、読者にとって読みやすい記事であることが大前提。
読者にとって読みにくい記事は、内容をきちんと伝えることはできません。
商品が売れることもなく、イメージが良くなることもありません。
また、滞在率も下がるため、SEOの評価も低くなります。
読者に読みやすい記事を制作するコツは、Webライティングの基本テクニックに則って文章を作成することです。
ここでは、「Webライターを始めるなら最低限これだけは知っておいてほしい」というテクニックを厳選して紹介します。
Webライティングの基本テクニック
- リード文で「この記事が読みたい」と思わせる
- 見出し構成で記事のクオリティを高める
- 本文は基本に忠実に書くことで読みやすさ重視
1つずつ解説します。
「この記事を読みたい」と思わせるようなリード文を書こう!
リード文とは、記事の冒頭部分のこと。
記事の自己紹介にあたる部分がリード文です。
「この記事には、こういう内容が載っていますよ」と伝えることが大切です。
結果、読者に「この記事を読んでみたいな」と思わせられたらリード文としては合格です。
読者がGoogle検索した時に知りたいと思ったことが載っている記事であることを紹介しましょう。
リード文の書き方については次の記事で詳しく解説しています。
見出しで記事のクオリティを高める
Webライティングにおける考え方の一つに、記事の構成を決める「見出し」という物があります。
見出しとは、「章や節ごとのタイトル」のことで、見出しを整えることには様々なメリットがあります。
見出しを整えることで得られるメリットは次のとおり。
- 読者にとって読みやすい文章になる
- SEO対策に強い文章になる
- 執筆作業の効率化
見出しが整っている文章は、記事の内容を正確に掴めるため読者にとって読みやすい文章になります。
また、見出しを整えることで記事の内容を検索エンジンに正確に伝えられるため、SEOの評価も上がりやすくなります。
さらに、見出しを整えることはライターの仕事をスリム化してくれます。
見出し構成を制作することで、どのような文章を書くべきかが視覚的に捉えられます。
あとは、それに沿って記事を書き進めるだけ。
記事構成を作らず、やみくもに書き進めるのと比べて執筆作業を効率的に行えるでしょう。
見出し構成には「基本の形」があります。
- h1:記事タイトル
- h2:章=テーマ
- h3:節=テーマ内のトピック
h1からh3までを使いこなせれば見出し構成は基本的にはOKです。
「見出し構成がなかなかうまく作れない!」
見出し構成が上手になりたい人は、人気メディアやブログの「目次」を分析するのがおすすめです。
Web記事の目次は見出し構成と同じになります。
目次を見ることで、記事構成の作り方が理解できるでしょう。
本文は基本に忠実に書くことで読みやすさ重視
Webライティングの基本は「結論ファースト」を意識することです。
Webサイトに訪れる読者は、「必要な情報だけを素早く得たい」という意識を持っています。
そのため、読者ニーズに応えるためにも要点をできるだけ簡潔に伝えることが大切です。
結論が先延ばしになっている記事は、読者にとっては「この記事は自分が知りたいことを教えてくれる記事なのか?」という疑念を抱かせてしまいます。
その結果、記事を途中で読むのを辞めてしまう離脱率が高まったり、記事の内容が正確に伝えられないということに繋がってしまうでしょう。
「結論ファースト」を意識して簡潔に伝えることを心がけましょう。
結論ファーストの記事を執筆するために、特に知っておきたいのが「PREP法」という文章の技法です。
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(結論)
実は、この記事の多くの部分もPREP法を中心に制作しています。
- Point(結論)
- Webライティングの基本は「結論ファースト」を意識することです。
- Reason(理由)
- Webサイトに訪れる読者は、「必要な情報を素早く得たい」という意識を持っています。そのため、読者ニーズに応えるためにも要点をできるだけ簡潔に伝えることが大切です。
- Example(具体例)
- 結論が先延ばしになっている記事は、読者にとっては「この記事は自分が知りたいことを教えてくれる記事なのか?」という疑念を抱かせてしまいます。その結果、記事を途中で読むのを辞めてしまう離脱率が高まったり、記事の内容が正確に伝えられないということに繋がってしまうでしょう。
- Point(結論)
- 記事は「結論ファースト」を意識して簡潔に伝えることを心がけましょう。
納期を守り丁寧に対応する
納期を守ること。
「納期を守るなんて当たり前じゃん」
とは感じる人も少なくないでしょう。
ですが、実際には納期が守れないライターに悩まされているクライアントも少なくないのです。
納期をしっかり守り、クライアントと丁寧なやり取りをする。
これだけでプラス評価に働く可能性があるのです。
⑥お仕事を正式に受注して執筆
テストライティングが合格になると正式な契約の受注が決定します。
ライターとして儲けるために目指していきたいのが「継続依頼」をもらうこと。
ここまで紹介してきたとおり、正式な受注までには大変な労力が掛かります。
また、テストライティングは正式契約よりも執筆料が抑えられていることもめずらしくありません。
継続依頼をもらうことで、受注までの手間を省き、執筆料が発生するライティングの仕事に集中できます。
クライアントからの要望に応えられるような記事を制作して、継続依頼を目指しましょう。
⑦原稿を納品し報酬を受け取る
記事の納品方法はクライアントから指定されることがほとんどです。
これまで、私が担当してきた仕事では、次の3つが主流です。
- Wordファイルの送付
- Googleドキュメントの共有
- WordPressに投稿
Wordファイルの送付
Wordファイルで送付する方法が納品時に指定されることがあります。
「Microsoft Wordは高価だから持っていない」
そんな人も大丈夫です。
と言うのも、無料で利用できるGoogleドキュメントを使って、Microsoft Wordのファイルをダウンロードできるから。
Googleドキュメントを使って執筆すれば、クライアントからのWord形式でのファイルのやり取りの希望にもしっかり応えられます。
Googleドキュメントの共有
Googleドキュメントの共有で送付する方法が納品時に指定されることも。
Googleドキュメントの共有はワンクリックでURLが発行可能。
そのURLをメールやクラウドソーシングサイトのメッセージで送るだけ。
ライターにとって、一番楽な納品方法がGoogleドキュメントの共有で送付する方法です。
また、Googleドキュメントには閲覧者がコメントを付ける機能があるので、修正依頼もスムーズ。
僕自身は納品方法がGoogleドキュメントの共有の案件であれば、応募する優先順位が上がるくらいです。
WordPressに投稿
クライアントによっては、WordPressの投稿まで任される場合もあります。
WordPressとはサイトを制作するためのソフトのこと。
WordPressの使い方もライターとしては手に入れておきたいスキルの1つです。
先ほどもお話したとおり、ライティングスキルを磨く、クライアントに実力をアピールする、WordPressの設定を覚える様々な観点から見てライターにとってブログ運営は必須といえます。
Webライター収入の増やしかた
今回紹介した7ステップを実行することでWebライターとしてデビューできます。
デビューの次は、「収入を上げていきたい」ということになるでしょう。
ライターとしての収入アップのためのヒントを4つ紹介します。
- ライティング力を高める
- 1本あたりの執筆時間の短縮を目指す
- 営業力を身につける
1つずつ解説します。
ライティング力を高める
Webライターとしての収入を上げたいなら、ライティングの技術を高めていくことが不可欠。
クライアントの多くが、次のようなライターを探しています。
- SEOに強い記事が書けるライター
- 収益性の高い記事が書けるライター
1つずつ解説します。
SEOに強い記事が書けるライターとは
検索順位上位が取れる、SEO対策に強いライターは重宝されます。
検索順位が高い記事ほど、多くの読者に読んでもらえる記事と言えます。
その結果、商品を購入してもらえたり、知名度を高められたりといったクライアントに利益が出るのです。
反対にSEOに弱い=検索順位が低い記事は誰にも読まれません。
結果、クライアントに利益をもたらすことができないため、ライターの報酬が上がることもありません。
SEOを学習していくことで、報酬を上げることが可能です。
収益性の高い記事が書けるライターとは
企業のLP(ランディングページ)の文章作成や、アフィリエイトブログの記事の執筆など、Webライターが任される仕事の中には、「商品の購入を促す文章」の制作が含まれます。
商品がたくさん売れる記事を書けるライターはクライアントに利益をもたらします。
クライアントは、そんなライターを絶対に手放したくないはず。
ライター報酬を上げることが可能です。
1本あたりの執筆時間の短縮を目指す
執筆にかかる時間を短縮することも収入アップにつながる行動の1つ。
Webライターの収入は「単価×執筆量」で決まります。
たとえば、文字単価1円ライターであっても毎日1万文字の記事が制作できれば月間30万文字、30万円に到達できます。
執筆量を増やすために、執筆時間の短縮を目指しましょう。
執筆時間の短縮を目指すために意識したいのが、次の2つ。
- タイピングの速度
- リサーチ時間の短縮
タイピング速度は寿司打で測定可能
Webライターにとってタイピングの速度は収入を決める大きな要因になります。
神ワザのような速度で入力できる必要はありませんが、思考に合わせて入力できる速度は必要だと思います。
手が頭についていかない状態では文字入力が仕事の一部と言えるライターにとっては大きくマイナスなことでしょう。
ちなみにタイピングの目安は、寿司打というゲームで測定することが可能です。
高級10000円コースで測定したところ、10920円分という結果が出ました。
以前はもうすこし早かったんですけどね、僕も頑張ります。
特化ライターになってリサーチ時間の短縮
記事に盛り込む内容をリサーチする時間も執筆する時間を決めている大きな要因のひとつ。
特に、自分があまり詳しくないジャンルの記事などを執筆する場合は、執筆前に知識を入れていく必要があります。
たとえば僕で言うと、以前に「お宮参り」というKWで記事執筆の仕事をいただいたことがあります。
当時は子どももいなかったので、「お宮参りって何?」という状態。
お宮参りに関連する、「お食い初め」などといった多くの用語を知らない状態だったのでリサーチに大きく時間が掛かり、書き慣れたジャンルと比べて記事執筆に手こずってしまった記憶があります。
記事数を増やしていきたいWebライターにとって、リサーチに時間が掛かりすぎてしまうのは収入面で見て良いことではありません。
そこで、リサーチ時間を短縮するために提案したいのが、「特化ライター」になること。
特化ライターとは、得意ジャンルの執筆のみを行うWebライターを指します。
得意ジャンルに仕事内容を絞ることで、知識が貯えられている状態から記事制作をスタートできます。
そのため、リサーチ量を減らし、記事執筆のスピードを高めることが可能です。
また、特化ライターの強みとして、専門性を持って記事を執筆することが「高品質な記事の執筆」につながったり、「特定分野に強いライターとしてみなされることで案件への応募が通りやすい」といったことにもつながるメリットがあります。
営業力を身につける
Webライターの収入は「単価×執筆量」で決まる。
その単価と執筆量の両方に影響するのが営業力です。
単価アップ交渉とは、クライアントの役に立つ行動を提案すること
「文字単価を上げてあげるよ」
このような、おいしい話をいきなり持ちかけてくれるクライアントは非常に稀です。
クライアント目線で考えると、利益を出すために「ライターをできるだけ安く雇いたい」と思って当然だからです。
ライターとしての収入を増やすために単価アップを目指すなら、営業交渉が不可欠です。
「とはいっても、どうやって交渉すればいいかわからない」
そのように考える人も多いと思います。
文字単価を上げる交渉のヒントは、クライアントの役に立つ行動を提案することです。
これまで僕がクライアントに単価アップの交渉時に提案した例が次のとおりです。
- 記事に挿入する画像を用意する提案
- WordPressへの直接納品を提案
- 執筆開始から納期までの期間を短くする提案
- サイトの企画から担当する提案
これらはすべて、クライアントに掛かっている手間をライターが代行するような提案です。
「画像用意してくれるんだったら、文字単価上げてもいいよ」と答えてくれるようなクライアントは少なくありません。
もちろん、単価アップの交渉までに、ある程度の品質が保たれている記事を納品し信頼関係が築けていることが前提です。
執筆量の確保のために案件獲得スキルを磨こう
ライター報酬アップを目指すためには、執筆量を確保していきたい。
新規案件を獲得するために動いている時間というのは、実質報酬が発生しない時間。
案件を申し込んだけど断られてしまい、また申し込んだけれど断られてしまう。
そんなことを繰り返している間に「Webライターは儲からない」と判断して辞めてしまうライターは少なくありません。
ライターとして儲けるためには狙った案件の受注確率を高める営業力が必要です。
僕自身は、新規案件の受注率が90%を越えています。
案件獲得に掛ける時間は極力短く、収入が発生する実際の執筆作業に極力時間を掛けるという方針で作業しています。
特に、僕が新規案件受注に効果があると感じているものは次のとおり。
- 提案文を極限まで練り上げる
- 過去の実績をクライアント目線でアピールする
- 専門知識を持つ特化ライターになる
提案文をネットに落ちているテンプレなどに沿って作ったり、いろいろなクライアントに対して全く同じ提案文を送っているライターは少なくありません。
ですが、クライアントが「テンプレだな・・・」と感じた瞬間に落選決定になっているかもしれません。
実はこれって当たり前のことなんです。
クライアントからすると執筆する能力があるかどうかを見極めたい。
なのに、テンプレに沿っているだけでは、ライターの実力を見極められないからです。
僕も提案文は、執筆原稿と同じくらい力を入れてクライアントごとに作成しています。
過去の実績を踏まえながら、クライアントが求める文章が制作できるライターであることをアピールしています。
「提案文の一つ一つにそんな時間は取れないよ・・・」と感じた人もいるかもしれません。
「そうなんです、たくさんの提案文を作るのは無理なんです。」
だからこそ、一つ一つを一球入魂の精神で取り組み、確実に受注していくことが大切なのです。
提案文を適当に乱打して、案件が1つも決まらないということにならないようにしましょう。
また、特化ライターになることも、新規案件受注率を上げるための施策です。
例えば、つぎの2つの応募文を見てください。
これまで様々なジャンルで10本の記事を書いてきました。
文章なら何でも書けるので今回のお仕事についてもお役に立てるかと存じます。
これまで○○のジャンルに関する文章を10本の記事を書いてきました。
同じジャンルである今回のお仕事についてもお役に立てるかと存じます。
この2つの応募文のうち、案件の受注に繋がりやすいのはBです。
クライアント目線から、この応募文を見るとそれは明らかです。
まだ、10記事程度ということは、初心者ライターということ。
でも、同じジャンルで記事を10本執筆しているなら、今その経験が役立つかもしれない。
Bだな。
多くのクライアントがこのように考えると思います。
Aには受注に至るための強みがないとも言えます。
案件を獲得していくためにも、まずはジャンルを絞って仕事を目指すことをおすすめします。
Webライターの始め方に関するよくある質問
ここでは、Webライターを始めたい人がよく抱く疑問についてお答えしていきたいと思います。
Webライターは無料で始められる?
今回の記事でもお伝えしたとおり、Webライターに必要な物は次の通り。
- PC
- インターネット環境
- Googleのアカウント
- クラウドソーシングサイトのアカウント
- 文章制作ソフト
- 報酬の振込先になる銀行口座
WordやExcelを動かすことができるPCがあれば、初期費用を掛けずにライターとしてスタートできるでしょう。
どのクラウドソーシングサイトを使えばいい?
様々なクラウドソーシングサイトがありますが、初心者Webライターは最大手のCloudWorksとlancersの2つから登録するのがおすすめ。
書きたいジャンルの案件数や、サイトのデザインや使い勝手の好みから主戦場となるクラウドソーシングサイトを決めればOKです。
僕自身も最初は7個ものクラウドソーシングサイトに登録しましたが、今でも使っているのはCloudWorksだけになっています。
最初の案件はどうやったら受注できる?
「なかなか最初の案件が取れない・・・・・・」
このように感じている人に、2つの行動をおすすめします。
1つ目が、提案文の改善。
提案文は本気で書く。
記事の執筆と変わらないレベルの集中度で書くようにしましょう。
提案文をコピペして複数の応募に送りつけているようなライターをクライアントは絶対に選びません。
2つ目が、ブログ運営。
自前のブログを運営することで、あなたの書く記事サンプルを提出できるようになります。
また、案件が決まるまでの練習の場としての役割や、WordPressなどの操作に慣れることも可能。
クライアントから見ると、ブログを運営していないWebライターは採用しにくいです。
特に初心者こそ、ブログに取り組みクライアントに実力をアピールしていくべきです。
今回のまとめ
Webライターの始め方について解説してきました。
今では副業ライターとして毎月コンスタントに30万円稼げているニカも最初はどのように始めればよいかわからず、いろいろな遠回りをしました。
正しく行動すれば、Webライターは安定して稼げる確率が高い職業だと思っています。
この記事は、一回では、なかなか読み切れない内容だと思います。
ぜひ今回の記事をブックマークしていただき、必要な部分を繰り返し読み直してみてください。
Webライターとして稼げるようになっていただきたいと思っています。
Webライターを始めるための7ステップ
- SEOとWebライティングを学ぶ
- Webライターとしてはたらく環境を整える
- クラウドソーシングサイトの案件に申し込む
- ブログを始める
- テストライティングを受注して執筆
- お仕事を正式に受注して執筆
- 原稿を納品し報酬を受け取る
質問があれば、下のコメント欄からお気軽にどうぞ。
いただいた質問には、すべてお答えさせて頂きます。